弱いよね、人間だもの
原発再稼働容認だそうだ。まぁ、冷静に考えたらそうだろうな。でもさ、もんじゅの
ストレステストに9億円もかかるんだよね。全原発のストレステストには、総額どれ
くらいかかっているのだろうか。
誰だよ?原発は低コストだなんて言ったのは。そりゃ安全管理のコストを無視して
いたら、安上がりかもしれないけどさ。
原発を当てにして、オール電化推進なんてことをやって来た。なんでも電気に
したいましょう♪のつけが、昨夏の使用電力抑制の罰金制度である。
そういえば、福島第一原発事故以降、「でんこちゃん」は一切姿を見せなくなったな。
どこで何をしているんだろうか、でんこちゃん。
『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(長沼毅/藤崎慎吾 光文社新書)
読了。
ふか〜い海の底から宇宙の果てまで、極限で生息する微生物のお話がメインの
対談集である。
対談って妙に専門的だったり、上滑りだったりするのだが本書はリード役の藤崎氏の
話の引き出し方が絶妙だ。世界の極地で研究を続ける長沼氏の知識を巧みにコント
ロールしている。
南極や北極の寒冷地、砂漠のような乾燥地帯、高熱である火山の噴火口付近、
暗い地底。そこどこにも微生物は存在する。人間であればとても耐えることが
出来ない環境であっても。
話の行きつく先は宇宙となるのだが、地球以外の惑星にも生物の痕跡があり、
地球の生命の誕生は他の惑星からかも…なんて仮説は楽しい。
対談場所は予算の関係(?)で日本国内の温泉だったり、鳥取砂丘だったりなの
だが、どこかお金のある出版社が本当に南極やサハラ砂漠での対談を実現して
くれないだろうか。辺境での辺境生物対談こそ、実感を伴うと思うのだが。笑。
サイエンス入門書としていいかもしれぬ。カラー写真も豊富に掲載されている
ので、写真を眺めるだけでも面白い。
個人的には解明されていないズワイガニの生態に興味津津である。なんで、餌
の周りにワサワサと大量に集まってくるのだろう。これを狙って密漁出来ない
かなぁ…なんて悪いことを考えてみる。