密かなる野望

趣味は読書…なんて、書くまでもないか。まぁ、本を読むしか能がない
のだけれど。あ、読む量以上に買う能力も持ち合わせているな。こっち
の方が熱心だという話もあるが、内緒である。

現在の派遣先にお世話になり始めた頃、同じ派遣スタッフには本を読む
人が皆無だった。これまでいくつかの職場を渡りあるいたが、ひとりや
ひたりは本を読む人がいた。なんと珍しい職場なのだろうと、少々
カルチャー・ショックでもあった。

こんな派遣先でも本の話が出来るスタッフが増えた。増えたといっても
ふたりなのだが。笑。

このふたり、共に小説読みだった。きっかけは「何を読んでいるんですか?」
と聞かれたこと。勿論、小説少なめ・ノンフィクション多めの偏った私である。
タイトルは忘れたが、その時読んでいた本もノンフィクションだった。

「読む?」と訊ねて、本を貸したことから、このふたりも最近はノンフィクション
を読むようになった。そして、口を揃えて言う。

「小説が読めなくなった」

きゃ〜。そんなつもりじゃなかったのよ〜。自分で読んで面白かったから
勧めただけなのよ〜。今度はこれまでに読んで面白かった小説をお勧め
するから許して〜。

などと言いつつ、ノンフィクション愛好家が増えたことにひとりでほくそ笑んで
いる姿は隠しておこう。

『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(長沼毅/藤崎慎吾 光文社新書
を読み始める。

辺境生物学者と辺境を描く小説家が、地球の極限の生物学について語る
対談集である。

先日ニュースになったヴォストーク湖の話も出てるな。南極の下には150以上
もの湖があるのか〜。ヴォストーク湖は琵琶湖の20倍くらいって…。でかっ!