ちょっと待った!

しつこく書く。減資もせず、メインバンクに債権放棄もさせずに
電気料金の値上げをしようとしている東京電力である。

先般、企業などの大口契約者向けの電気料金を、平均で17%
引き上げると発表したのだが、これに東京都が噛みついた。

会見をしたのは副知事である。そう、権力側に寝返った猪瀬直樹だ。

燃料費が増加するからというが、内訳が示されていない。関連会社が
都心に所有している土地・建物の売却が出来ていない。値上げの根拠を
示せと何度も要求しているのに、一向に納得のいく回答が得られない。

彼が言っていたのは、上記のようなこと。さすがに元ジャーナリスト(今も
らしいけど)、きちんと調べ上げているな。

慎太郎同様、猪瀬氏も好きにはなれないが今回は同意させて頂く。
だって、あわよくば家庭向けの電気料金も値上げしようって魂胆
なんだもの。

無計画な計画停電、過度の節電要求(本当は供給電力は足りていた)、
公的資金導入、電気料金値上げ。出来ることなら、某信用金庫のように
東京電力以外から電気を買いたいんですけど〜。

しかしさぁ、値上げに異議を唱えたのが東京都だってのはどうなのよ?
経団連とか経済同友会とかは甘受しようって姿勢なのか。

『異形の大国 中国─彼らに心を許してはならない─』(櫻井よしこ
 新潮文庫)を読み始める。

やっかいな日本のお隣さん・中国についての論評集である。週刊誌連載の
コラムから中国関係をまとめたもの。

2006年、北朝鮮のミサイル発射を巡っての国連での制裁案で、北朝鮮
支援する中国の介入で日本が提案した制裁案が危うくなる。外務省が
あたふたし、ロシアと中国が提案した非難決議に傾く外務官僚たちに
時の外務大臣は言い放った。

「あんたらはけんかの仕方を知らない」

おぉ〜、格好いいじゃないかっ!この時の外務大臣、誰あろう、漢字が
読めない麻生の太郎ちゃんである。気付かぬうちに政治主導してたって
ことでしょうか。