好き嫌い
早朝から旦那が居間に隣接している和室で、何やら探し物をしている。
手には早稲田大学の小旗。う〜ん、駅伝の応援?テレビの前でそれを
振るのか?
「これしかないの?」
これしかって…何をお探しか。東洋大学の小旗を探していたらしい。
それは絶対我が家にはないぞ。
早稲田の小旗はあるのは、私が以前、アイスホッケー関東大学リーグで
早稲田の追っかけのようなことをしていたからだ。
今はどうだか知らぬが、あの頃はラフプレーの多かった東洋大学と
中央大学が大っ嫌いだったのだ。だから、東洋大学の小旗なんて
ないのさっ。
あ、慶応大学の小旗ならあるぞ。それじゃダメか?笑。
ダメだったらしいので、旦那は手ぶらでテレビの前に陣取っていた。
あぁ、久し振りだな。こういう文体。漢文の素養必須の頃の文語文は、
一度離れてしまうと読む感覚を取り戻すまでに少々時間が掛かる。
本書の半分は注釈なので、躓いたら注釈と引き比べながら読める。
鴎外の遺書も収録。文豪が生きた時代を知るにもいい。