脱獄囚たち

風は強いが天気はいい。う〜ん、大掃除にはうってつけの日ではないか。
テラスに面する窓を開け放って、さぁ活動開始である。

公休の度にちょこちょこと掃除はしてたので、今日は短時間で勝負である。
勿論、我が旦那にも手伝ってもらう。担当は自分の部屋と大きな窓の拭き
掃除である。

ところが…。大掃除開始から1時間。台所の掃除をしているとこへジャケット
を着込んだ旦那が現れた。

「ちょっと脱獄して来ます」

脱獄って…ここは強制労働収容所か。どうやら窓掃除だけして、自分の部屋は
ゴミをまとめただけらしい。

それでどこへ脱獄したかというと、スポーツジムである。大掃除でも体は動かせ
ますよ〜。

帰宅した旦那に聞くと、同じように大掃除から逃げて来た旦那様たちで、
スポーツジムは賑わっていたらしい。どこの家も似たようなものなんだね。笑。

『偶然完全 勝新太郎伝』(田崎健太 講談社)を読み始める。

勝新太郎が人生相談の連載をしていた週刊誌の担当編集者による評伝である。

勝新同様、兄である若山富三郎も好きな役者のひとりである。映画「魔界転生
沢田研二と、当時、人気が出始めた真田広之が出演していることでアイドル
映画扱いされがちだが、若山富三郎柳生但馬守千葉真一扮する柳生十兵衛
の対決シーンは息詰まる殺陣の連続でよかったよなぁ。