冷え切った関係

訃報が続く。今度はイラストレーターの吉田カツだ。一目見て、この人の
イラストだと分かると読みもしない雑誌を買っていた時期があった。72歳、
肺気腫。ご冥福を祈る。合掌。

閑話休題

久し振りに友人とランチである。会うのは4カ月振りくらいか。お互いの近況を
報告し、ほかの友人たちの話で1時間半ほど。

駅までの道を一緒に歩いている時、彼女がふと漏らした。「ドクター・フィッシュ
を飼おうと思って」。

ドクターフィッシュ。人間の皮膚の角質を食べてくれる魚である。「フィッシュ
セラピー」なんてものが商売にもなっている。

だが、待ってくれ。ちょっとそこにお座りなさい。あ、道端だからそれは出来ぬ
が、慌てて彼女の腕を掴んだ。

サボテンも枯らす女が生き物を飼うんじゃないっ!生き物はちゃんと世話を
しないと死んじゃうんだぞ〜。流行りで飼って、飽きた〜なんてことをしちゃ
いけないんだぞ〜。

そんなことをこんこんを道端で説明する。かかった時間40分。すっかり体の
芯が冷えちまったじゃないか。取り敢えず断念してくれたからいいけどな。笑。

『ル・オタク フランスおたく物語』(清谷信一 講談社文庫)を読み始める。

フランスで、いかにして日本の漫画やアニメが人気を獲得して行ったかを
追った作品である。

えっと…この人、本当にプロの物書きかぁ?汗。