逆風

昨夜、我が団は再放送のテレビドラマを観ていた。NHKドラマスペシャ
坂の上の雲」である。

ふ〜ん、バルチック艦隊かぁ。ソ連崩壊後はしばらくボロチック艦隊だったよね?
と言ったら、怒られた。

だって〜、ロシアの原潜は時々沈んだままで浮上しなかったじゃん。

さて、そのロシア。来年の大統領選の前哨戦となる下院選挙が行われている
のだが、まさかのピンチである。

愛しのワロージャこと、プーチン閣下率いる統一ロシアが大幅に議席を減らし
そうだ。まぁ、過半数は獲得しているのだけれど。

「我が統一ロシア議席を獲得で来ました」と言って、メドベージェフ大統領が
メディアの笑いを取っていたがいいのか、それで?

あ…それはロシア名物のアクネドートなのか。次期大統領選に出馬が決まって
いるワロージャ。最大の危機が訪れるのだろうか。

『世界の独裁者 現代最凶の20人』(六辻彰二 幻冬舎新書)読了。

日本から一番近い独裁国家と言えば、お隣の半島にある暴れん坊将軍様の
お国である。しかし、世界にはまだまだ独裁者が君臨している国が多くある。
そんな独裁者の皆様が、一堂に会したのが本書である。

これでもかっ!で程の独裁てんこ盛りだ。2億%という天文学的なハイパー・
インフレを招いたジンバブエムガベ暴れん坊将軍様のお国を抜いて「報道
自由ランキング」ダントツ最下位のエリトリアのイサイアス、そして殺害された
記憶も新しいリビアカダフィ大佐等々。

独裁者がどのように誕生するのかの過程って、みんな似ているよね、革命の
英雄で、民衆の支持を集めて指導者になったはずなのに、いつのまにか支持
してくれた民衆から乖離して行ってしまう。

そして、欧米(日本も含む)の対応も利権絡み。その国に自国の利益になる
ことがあれば、どんな独裁を敷こうとも避難さえしない。でも、一旦、反欧米
になると手のひらを返したように攻撃し始める。

本書には取り上げれてないが、イラクフセインなんかそのいい例だよな。

日本には馴染みのない国もあるが、20人の独裁者たちの行っている弾圧だけ
だけではなく、どのように人々の支持を獲得して行ったかも記されている良書。

でも、巻末に取り上げられているのはプーチン閣下なんだよなぁ。それとカタール
独裁国家なんだけど、あそこは独裁でも成功している国にだから取り上げられて
ないのかなぁ。