隠したいこと

東京電力が福島第一原発事故に関する検証の中間報告を発表した。
でも、社内調査なんだよなぁ。で、案の定「想定外」ですって。ふ〜ん。
聞き飽きましたけど、その言葉。

自分のところの事故を自分で検証すること自体がおかしいだろう。せめて
外部から専門家を呼んだらどうか。亡くなった高木仁三郎氏が指摘して
いたことが、またも繰り返されたって感じだな。

その福島第一原発で、震災当日から事故対応の陣頭指揮を執っていた
吉田所長が先日、病気療養を理由に退任した。病名については個人
情報に当たるとして、東電は公表を控えた。

この吉田所長、入院先で大量吐血、危篤状態…なんて情報があるようだ。
退任の会見で自身の被曝量に関しても公表しなかったけど、何か関係が
あるんだろうか。気になる…。

『そうだ、ローカル線、ソースカツ丼』（東海林さだお　文春文庫）読了。

「用事はないけど汽車に乗ってみよう」。百鬼園先生の真似をして、
目的地も決めずに新幹線に乗ってみたり、今度はそれを路線バスで
やってみたり、広辞苑の記述に突っ込んだり、人間に人相があるなら
魚にも魚相があると魚の顔の分析をしてみたり。

西荻の巨匠のエッセイは、やっぱりニヤニヤしながら読んでしまう。
『定食バンザイ！』の著者・今柊二との対談で定食屋を熱く語って
いるのを読むと、定食屋に行きたくなるぞ〜。

残念だったのは巻末の椎名誠との対談だ。しばらく本人の著作を読んで
いなかったが、シーナはなんでこんなに変わってしまったのか。これまで
のふたりの対談は面白かったのに、今回は読んでいて苦痛だった。

これじゃ西荻の巨匠もお気の毒だ。今後、シーナとの対談はないだろうなぁ。