硬直した脳

大関魁皇引退以降、ふたり目の日本人大関の誕生である。
琴光喜に続き、稀勢里が大関昇進である。

めでたいんだが、なんで場所中に昇進云々を公表しちゃうかなぁ。
先の九州場所は13日目で優勝が決まって、少々面白みに欠ける
千秋楽だったのにさぁ。

日本シリーズ中にお家騒動を始めたプロ野球の巨人もそうだけど、
もうちょっとファンに配慮してくれてもいいんじゃないかなぁ。ブツブツ。

『少年になり、本を買うのだ』(桜庭一樹 創元ライブラリ)読了。

著者はライトノベルとか、ミステリを書いている女性作家である。
でも、作品はまったく読んでいない。従って、どんな作風の作家
なのかも知らぬ。あぁ、勉強不足な私。シクシク…。

しかし、人様の読書日記には食指が動くのである。私がどうたら
こうたらと書いている日記を読んで頂いている皆様は既にご存知
だろうが、小説は年に数えるほど。読むのはノンフィクションに
エッセイ、ルポルタージュ学術書ばっかりだもんねぇ。

こんな守備範囲の狭い読書をしていると、他の分野でどんな本が
出ているのかさえ分からなくなる。選択肢の硬直化だよね。

なので、本書のような読書日記は「へぇ、こんな本があるのか。
これ、面白そうだな」なんて思って興味深く読むのである。

本書は読書日記としても、作家の生活日記としても滅法面白い。
担当編集者とのやり取りなんか「さすが、文学世界の人たちだ」
と感心してしまう。

それに、著者の読書量がはんぱなく凄い。なんで、一晩に上下巻の
作品が読めるんだぁぁぁ。私には無理な相談だぞ〜。

このシリーズ、他にも出ているらしい。探してみるか。でも、きっと
小説の方は読まないんだろうけど。笑。