仕分けろ
8回もリーグ優勝を飾りながら、日本シリーズでは全敗。「悲劇の闘将」
と呼ばれた西本幸雄が亡くなった。プロ野球史上ならず、スポーツ史上
の最高の伝説「江夏の21球」が生まれたのも、西本氏が監督を務めた
近鉄との試合だった。享年91歳。ご冥福を祈る。合掌。
閑話休題。
総選挙で自分たちが仕分けされるのは嫌なのに、自分たちが仕分けを
するのは大好きな政治家センセイたち。先日も国会版事業仕分けなんて
いうのをやっていた。
高速増殖炉「もんじゅ」がやり玉に上がっていたようだが、何を今更…。
そんなもん、作る前から無駄だとか言われていたではないか。
こんな法的拘束力のないショーばかり続けてないで、自分たちの無駄
遣いを改めてみてはどうか。
玄葉外務相が日帰りで中国を訪問。この時のチャーター機代1200万円也。
これ、無駄遣いじゃありませんかぁ〜?
人のふり見てわがふり直せ…。ブツブツ…。
日本橋と言っても、本書で描かれている日本橋は高速道路が上空を多い、
三越、高島屋が並ぶ日本橋ではない。
現在の町名では東日本橋。そこは昔、東京市日本橋区で、「両国」と呼ばれた
町だった。江戸から明治、大正、昭和と移り変わる日本橋の風景に、家族の
情景を重ねたほろ苦く、寂しい家族史である。
著者がふたりの叔父に理不尽な説教をされる場面なんて、読んでいるこちらが
「あんたらに言われたくないわっ」と突っ込みそうになる。
父の死までを綴った怨念の作品か。エッセイとは一味違った作品である。