妙な1日

昨日の冷たく寒い雨とは裏腹。今日は早朝から気温が高めだ。
このところ、出勤時には手袋必須だったのに、今朝は手袋なし
で自転車に乗っても寒さを感じない。

天気予報では25℃を超える地域もあると言っていた。仕事の合間の
休憩ごとに足を運ぶ喫煙室も、時間が経つごとに暖かいのを通り越して
暑ささえ感じるようになった。

「妙にあったかいねぇ。こんな日は地震が来るかも知れないよ」。寒い季節
にこんな日があると、亡き祖母が言っていた言葉を思い出した。

そうしたら…本当に地震である。茨城県日立市で震度5強だ。かなり大きな
揺れだったろう。生憎、喫煙室から執務室に戻る途中だったのでまったく
気付かなかったが。

そして、妙なことがもうひとつ。それは帰宅時に襲った。本を読みながら
半分うとうとしていた電車内。地元駅のひとつ手前の駅のあたりで、窓を
叩くのは雨。

はぁ?にわか雨なんて予報は聞いてませんけど?しかも地元駅に着いて
改札を出ると、そこは夏のゲリラ豪雨のような土砂降りである。この冬に
なってこったいっ!

しばらく駅前で待って、小降りになってから帰って来たのだが北の空は
まっ黒な雲で覆われていた。どうなってんの?今日と言う日は。

『ワケありな国境』(武田知弘 ちくま文庫)読了。

四方を海に囲まれた日本では認識の薄い国境だが、各大陸を見渡すと
その国境線がどうして決まったかは興味深い。それを浅く簡単に解説
しているのが本書だ。

アラスカは元々はロシア領だったとか、中近東やアフリカの国境線は
西欧列強の植民地時代の名残だとか、ロシアの飛び地・カリーニン
ラードとか、未だ隙を見てはカナダから独立しようとしているケベック州
だとか。ほとんど知っている話ばっかりだったので物足りなかった。

世界の近現代史を少々齧っている人は読む必要はないかな。でも、
中学生や高校生が世界史に興味を持つとっかかりにはなるかも。

だけど、パレスチナイスラエルの紛争を第一次世界大戦までしか
遡ってないのはどうなのよ?いささか認識不足じゃないか?

余談だが、本書の巻末には参考文献一覧が掲載されているのだが、
一番最後にひっそりと「その他、ウィキペディアをはじめ多数のWEB
サイトを参考にさせていただきました。」と書いてある。

ネットで情報を集めて本が書ける時代なんだなぁ。唖然、茫然。
あ…だから底が浅いのか。