日米格差

ボートから転落しての水死。衝撃的なニュースが走ったのは30年ほど
前だったか。アメリカの女優、ナタリー・ウッドの突然の死だった。

事故死とされたこの出来事、ここに来てロスアンゼルス群警察は再捜査を
開始すると発表した。新証言が出て来たとのことだが、残念ながら証言の
内容は公表されなかった。

彼女が乗っていたヨットには夫と、愛人であった俳優が同乗していたことから
当時から事故死には疑問がもたれていたものな。さて、再捜査の結果はどう
なるのだろう。

翻って我が国に本である。冤罪だと言われる事件の一つ、袴田事件について
はこの日記でも何度か触れた。

こちらは事件当時の取り調べの模様を録音したテープの存在が明らかに
なった。袴田死刑囚の弁護団は2度目の再審請求を起こしているのだが、
検察側は「再審請求の根拠にならず」とのことで公開を拒否の姿勢だ。

自白の強要が疑われている事件だけあって、このテープの内容が公開
されれば争点も明らかになるんじゃないか?

だって、極刑が下されているんだぞ。足利事件だって最新技術と言われた
DNA鑑定をしても冤罪だったじゃないか。

証拠とされた犯行当日の着衣も、犯人とされた人には小さ過ぎて着ることが
出来なかったという。無実かもしれない人に、極刑を下したことを闇に葬る
気でいるんだろうか。

『地獄の世界一周ツアー フライトアテンダント爆笑告白記』(エリオット・
へスター 文春文庫)読了。

あぁ…騙された。見事に引っかかった。前作『機上の奇人たち』が面白かった
ので、著者名だけであらすじも確認せずに購入したのがいけなかった。

今回も旅客機の乗客たちが繰り広げる珍騒動だと思ったのだが、本書は
フライトアテンダントである著者が休暇を取って6大陸を旅したなかで遭遇
したハプニングを綴ったエッセイだった。

それなりに笑える個所はあったが、「地獄」ってほどでもなく「爆笑」する
ほどでもなかった。期待が大きかっただけに、ガッカリ度も大きいぞ。

それにしても行く先々で妙な体験をするのも一種の才能なのかなぁ。