歴史に埋もれた軌跡
年金支給年齢の引き上げ案が総スカンを食らったからか。今度は支給額
の減額案が浮上して来た。
本命はこっちだったのだろうな。だから、最初に悪評芬々になるのが分かって
いて、支給年齢引き上げ案を出して来たのだろう。あざといな、厚労省よ。
そういえば与党・民主党のマニフェスト(←これ、嫌い。「公約」でいいじゃん)に、
年金支給額最低7万円保証ってのはなかったっけ?この話、どこへ行ったのか。
教えて!民主党のなかの人♪
『ハウス・オブ・ヤマナカ 東洋の至宝を欧米に売った美術商』(朽木ゆり子
新潮社)読了。
膨大な資料を丹念に調べて書かれている。しかしながら、「物語」としての
要素はかなり薄め。「山中商会」という美術商の社史っぽくなってしまって
いるのは、検証不足か。
ただ、日本の美術品・工芸品がどのような事情で、どんなルートを辿って
海外へ散って行ったかを知るにはいい。
物が動く裏には必ず仲介している人がいる。美術品も例外ではない。
開国後、日本が海外に目を向けて行く時代に美術商のパイオニアと
して存在した山中商会に焦点を当てた点だけでも評価出来る。
今後の検証が待たれるところだが、これ以上は無理なのかなぁ。
尚、副題を見ると悪徳商人のようだが、そんなことはない。これは出版社が
つけたのかなぁ。もうちょっとどうにかならなかったのかなぁ。惜しい。