安全を守る
西岡武夫参議院議長が亡くなった。しばらく前に体調不良とのニュースが
あったが、まさかこんなに早くとは。しかも国会会期中である。ご冥福を
祈る。合掌。
閑話休題。
東京都中野区の商業ビルで、エレベーターに体を挟まれて高齢の男性が
亡くなるという痛ましい事故があった。
該当するエレベーターは本来は自動車用のものだった。なので、床面は
あるが囲いがない。それを荷物の搬入用に使用していたという。
男性はエレベーターの中で倒れ、頭をエレベーターと建物の間に挟まれた。
もし囲いを作っていたら防げた事故ではないのだろうか。
そもそも自動車用に作られたものを、そのまま別の用途で使用するって
いいのか?今後、安全管理が問題になりそうだ。
『”食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』
(河岸宏和 アスキー新書)読了。
食品偽装事件が次々と発覚した当時に書かれたものである。著者は各種
食品加工工場、流通センター等で品質管理の仕事を続けて来た「プロ」
である。
そのプロが、食品の表示のからくりや偽装の裏側にある事情を分かりやすく
解説している。
身近な食品だけに怖かったのが卵のお話。日本で発生している食中毒の
多くはサルモネラ菌が原因。このサルモネラ菌、卵や卵料理で感染する
のがほとんだ。
そこで必要になるのがサルモネラ菌が繁殖しないようチルド管理すること。
でも、先進国で卵をチルド管理していないのは日本だけだとか…。
まぁ、偽装表示はともかく、あんまり神経質になっていると行く着く先は
自給自足になってしまうので、自分の臭覚と味覚で確認するのが一番
かな。