かぼちゃ違い
夕食の準備をしていたら母から電話である。次の日曜日、妹一家を
呼んだので夕食会をするから来なさいとの用件である。
はいはい、うかがいます。当日も翌日も仕事ですけどね。それで当日は
お約束のように姪のうちの誰かから「ケーキ買って来て」とか「アイス
買って来て」とメールが入るのだ。おばさんの懐は痛みっぱなしだな。
「ハロウィンって何よ?このところ、どこでもかぼちゃ見掛けるけど
何か関係があるの?」
どうやら妹一家が昨日、千葉県にあるネズミの王国のハロウィンパレード
に行って来たらしい。それが気になったのか。
一通り説明したところで、母の答え。
「要するにかぼちゃを食べればいいのね」
違います。それは日本の冬至です。しかも。かぼちゃを食べた上にゆず湯に
入るのです。まったく別物です。力説してみたのだが、自分で訊ねておきながら
聞くのが面倒になったのだろう。「じゃ、日曜日にね」と言って、切られてしまった。
あぁ…得意気にどこかで吹聴していたらどうしよう。ま、いいか。どうせ話を
するのは中高年仲間の友達だろうしね。笑。
『東電解体 巨大株式会社の終焉』(奥村宏 東洋経済新報社)読了。
原発事故便乗本以外の何物でもない。もらった本でよかった。自分で買った
のなら激しく後悔しただろう。
東京電力という会社を例に取り、巨大になった企業の硬直化とその危険性。
いかに巨大企業の解体が必要かと、著者の従前の説を繰り返しているだけ。
東京電力関係の記述にしても、ほとんどが他の作品や新聞記事の引用であり、
メディア批判も散々出尽くしたことの繰り返し。
新刊書店で平積みになっているようだが、この著者なら本書ではなくて日本の
株式会社のことを解説した他の作品を読んだ方がいい。
ま、「エスタブリッシュメントにはご退場願う」には賛成だが。