いじめじゃないか

「パフォーマンスと受け取られるのは本意ではない」

園田政務官はコップ一杯の水を飲み干した。ミネラル・ウォーターでも、
水道水でもない。福島第一原発の5、6号機の建屋地下に溜まっていた
低濃度汚染水である。勿論、そのままではない。浄化してある。

「安全だと言うのなら飲んでみたらどうか」。初めは安全性をアピール
した東電に迫ったらしい。東電がどうしたのか知らぬ。きっと、飲まな
かったのだろう。だから、矛先が政務官に向かったのか。

東電に迫ったのも、園田政務官に要望したのも、別人ではあるがフリー
ライターだと言う。誰なんだろう、このふたり。

お門違いどころか、マスゴミによる「いじめ」じゃないのか。大手メディアは
原発推進の反省もせずに、原発事故の情報を垂れ流し。そして、フリー
ライターは事故を逆手に取ったいじめかよ。低能集団ですか?君らは。怒。

自分で風評被害の原因を作っておいて、火消のようにカイワレ大根を食べて
みせたバ菅の時とは違うんだぞ。どうしようもねぇな、日本のマスゴミは。

『国防』(石破茂 新潮文庫)読了。

国会議員では並ぶ者のいない軍事オタク…じゃなかった。防衛政策の
スペシャリスト、ゲル閣下こと石破センセイの著書である。

過激に国防を語っているのかと思いきや、非常に分かりやすく政治において
の国防を解説している。

自衛隊」と聞いただけで反射的に「違憲」と言う人もいるが、自衛隊を動かす
為には政治的にどんな手続きが必要か、日米安全保障条約とはどういうものか、
国防の在るべきシステム、米軍再生は何故行われるのか等々。非常に平易な
言葉で綴ってあり、読み易い。

本の学校教育では自衛隊や防衛についてなんて教えてくれない。本書は
中学生が読んでも理解出来るのではないだろうか。

そして、ゲル閣下は非常な勉強家であるということも分かる。

湾岸戦争イラク戦争に対しての記述では賛同出来かねる部分もあるが、
概ね良書である。2005年に発行された単行本の文庫化なので、時代が
少々ずれているけどね。

ゲル閣下、もっと本を出せばいいのに。専門用語を極力使用せずに、平易な
言葉で書いてあったら政治も経済も、興味を持つ若い層が増えると思うな。