覚悟は出来たか
先週末から不穏な噂が流れている派遣先である。出所が今ひとつ
はっきりしない。しかし、聞いた限りでは到底納得出来ない話だ。
真相を確かめるにはどうしたらいいか。派遣会社に確認してみるか?
それでも本当のことを言ってくれるとは限らない。なんせ、派遣会社
自体が派遣先のグループ会社なんだもの〜。
仕事は気持ちよくしたい。仕事量の差などで不満はあるけれど、
直接仕事に関係ないことで煩わされるのは嫌だねぇ。
それにしても、気分の悪くなるような噂をわざわざ吹聴して歩く奴の
神経が知れぬ。
『死・にたい老人』(木谷恭介 幻冬舎新書)読了。
推理作家である著者は、自作の「あとがき」で83歳になったら食を
絶って安楽死すると書き綴った。
それを実践した際の記録が本書である。カバー裏の作品説明に釣られて
購入したのだが…いささかがっかり。
断食記録自体は本書の半分にも満たぬ。最初の章と終章だけ。あとは著者が
これまでをどう生きて来たか。社会に対してどういう考えを抱いていたかが
占めている。
それも時々話が飛ぶし、断食中に起きた東日本大震災や福島原発事故の
話題になっちゃうのだ。
もう充分に生きた。体の機能も衰えて来た。呆けてまで生きていたくない。
病気になって無駄な延命治療をされるのもご免だ。この上は、頭がはっきり
しているうちに自ら死を選ぼう。
分からぬのでもない。でも、断食で自死って余程の覚悟がなくては出来ない
のではいだろうか。即身成仏だって、何年もかけていろいろな食べ物を絶って
行き、その上で空気だけを確保した箱の中でやるもんだしな。
著者も結局は断念しちゃっている。今後、また挑戦するのか気になる。
期待には沿わなかったけれど、ひとつの挑戦の記録として読むには
いい。