狙ってる

「なんで逃げなかったんだ。馬鹿野郎…」。同級生への愛情と、哀惜。
多分、そんな思いを込めた発言だったのだろう。

それがマスゴミの報道に乗ると「逃げなかった馬鹿がいる」になってしまう。
問題とされた平野復興相の発言である。被災地では相当な反感を買って
いるらしい。

亡くなられた方々を馬鹿呼ばわりした訳ではないとは思う。きっと同級生を
亡くした悔しさも含まれていたのだろう。

ただ、公の場で言ってしまったのがいけなかったのではないか。前任者の
ドラゴン松本の暴言・妄言・言い訳は同情の余地はなかったが、今回は
お気の毒のような気がする。

経産相の鉢呂氏が「死・の町」と発言をして辞任したけれど、あれだって
「ゴーストタウン」と表現していればよかったのではないかと思う。実際、
住人全てが避難を余儀なくされた地域は、音もないゴーストタウンに
近いのだから。

政権交代前後は散々民主党を持ち上げて来たマスゴミは、今度は執拗に
議員センセイたちの失言の機会を伺っているぞ。

『死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの』(堀川恵子 日本評論社)を
読み始める。

1960年代後半、警備員やタクシー運転手4人をあいつで射殺・し、1997年に
死刑に処された永山則夫。彼に下された判決は、現在の殺・人事件の極刑
基準とされている。

犯行時、19歳3カ月。極刑と無期懲役の間を揺れ動いた「永山裁判」を、
本人の生い立ちを追いながら弁護士や裁判官の証言を踏まえて検証
する。