座して死を待つ

厚生年金の受給年齢を引き上げるとか何とか。ふ〜ん、税金を上げる度に
「福祉の充実」とか言ってたけど、結局は口実に過ぎなかったんだ。

高校無償化とか「形を変えた子供手当ての存続」とか、子供は大事だけど
老後は不安でいいってことか?働いているうちはごっそりと税金を取られ
ているってのに。

高齢者の医療費だって徐々に自己負担が増え、介護施設と介護職は
万年不足。おちおち病気にもなれぬ。

企業に定年の引き上げを要請しているとか言っていたけど、それって体が
動かなくなるまで働けってことですか?そのうち「老後の楽しみ」なんて
言葉も死語になるんだろうか。

いいよなぁ、これを考えた厚労省のお役人様たちは天下り先があるんだもの。
一般庶民はそんなに都合よく再就職先なんてないんだぜぇ。

こうなりゃ、老いた時は古代のローマ人みたいに自ら食を絶って死を待つ
しかないんじゃないか。「社会福祉の充実」って言葉が、今ほど虚しく
響くこともないな。

『月をめざした二人の科学者 アポロとスプートニクの軌跡』(的川泰宣
 中公新書)を読み始める。

旧ソ連アメリカ。冷戦時代に両国が国の威信を賭けて取り組んだ宇宙への
飛行。それぞれの国で中心的な役割を担ったふたりの科学者と、両国の
宇宙開発の軌跡を追う。