弾圧の全容

再審で裁判を打ち切る免訴が確定した時も日記に書いた。戦時中の最大の
言論弾圧事件と言われる横浜事件に関する書籍が、3冊同時に刊行された。

治安維持法特高により、いかにして事件がでっちあげられたかの全容を
伝える原資料集。24年をかけた再審請求と再審公判、刑事補償請求の
全記録。そして、事件全体と裁判の軌跡を追う1冊。

うむ…言論弾圧事件の資料として3冊すべて入手しおきたいなと思いながら
値段を見る。全部買ったら約14,000円かぁ。欲しいけど、この出費は痛い。

しかも今月末から来月初めにかけては、毎年恒例の神田古本まつり
控えている。でも、こういう本って早く買っておかないと品切れになって、
後々古本屋を探し回る羽目になるんだよな。

たった1枚の写真で、死後の名誉回復もされない罪に問われた人たちの
記録だ。この際、旦那に談判してみるか。勿論、古本まつりの軍資金とは
別口で…だ。

「まずは積んである本をどうにかしてから言って下さい」とか言われそうだ
けどね。汗。

『珍日本超老伝』(都築響一 ちくま文庫)読了。

どのオリンピックの大会でも会場で日の丸を振っている姿が思い出せる
「応援おじさん」、元大学教授の女装家、最高齢のAV男優etc.

かたくなに自分の世界を突っ走る、個性豊かなじいちゃんたちの大集合
である。

彼らを「アブナイ人」と見るか「信念の人」と見るかの違いはあるかと思うが、
あまりの強い個性の連続にお腹いっぱいである。

しかし、独自の世界で暴走しているのってなんでじいちゃんばっかりなんだ
ろう?暴走ばあちゃんはいないのだろうか。出来ればばあちゃん編も読んで
みたいな。笑。