風、強し

東京電力が、福島第一原発事故で避難している方たちに対して送付した
賠償請求の書類がとんでもないページ数になっているのは先日も触れた。

しかも難解であるらしい。先日の国会答弁で枝野経産相が「弁護士である
私が読んでもすぐには理解出来ない」と発言していた。

それでも、東京電力は書類の簡略化をする気がないとのことだった。
その書類一式を作るのに、いくらかかったのか聞きたいもんだな。

こんな会社をなんで税金で救済しなきゃいけないんだろうね。しかも電気料金
値上げとか言ってるし。無計画停電して、節電まで強要されて、その果てに
値上げってなぁ。

電気料金の値上げに対して有識者(どんな人だか知らぬ)が試算した結果が
出ていた。原発を稼働させた場合と、稼働させなかった場合の2パターンだ。

でもさ、なんで稼働させずの試算の時に供給元が火力電力だけなんだ?
どうしても原発を再稼働させるって意図が透けて見えてるんですけど。

実際問題、原発全停止は無理だろうと思う。しかし、あれから7ヵ月だよ。
これだけ原発に対する風当たりが強くなっているのに、電力各社は無策
なのか?いっそのこと各社への風当たりを風力発電に出来れば相当な
電力が賄えるんじゃなか?

『刑務所図書館の人びと ハーバードを出て司書になった男の日記』
(アヴィ・スタインバーグ 柏書房)読了。

翻訳が下手な訳でもないのに、この読み難さは何故だろう。通読するのが
少々苦痛だった。

刑務所という特殊な環境は誰もが経験出来るものじゃない。まぁ、経験しない
に越したことはないのだが。笑。

そこで著者が体験した人間模様なのだが、エッセイだよな。日記じゃないよ〜。
副題にある「日記」の文字に惹かれて購入したので、その点ではマイナス要因
だな。

時系列もあっちへ飛んだり、こっちへ飛んだり。もう少し整理されていれば
読み易かったかもしれない。残念。