二つの言葉

「有難う」「ごめんなさい」。この二つの言葉を言えない人を、私は信用しない。
基本的で、大切な言葉だからだ。

でも、これが言えない人って結構多いんだよね。老若男女関係なく。

派遣先の男性スタッフのひとりがこのタイプである。研修中からどうも嫌な
感じを受けていたのは、このせいだったのに最近気が付いた。

「有難うございました」。リフレッシュ休憩から戻った時、スタッフ全員が言うのだが
彼は無言で席に戻って来る。そして、対応ミスを指摘されても「そうですか」と言う
だけで「すいません」の言葉が出て来ない。

おまけに分からないことがあっても上司やリーダーに確認せず、適当に答える。
先日は気付いたリーダーに訂正されて、正しい内容をお客に伝え直していた
らしいのだが「嘘を教えた」とお客を怒らせる。なのに「嘘は吐いていません」と
言い放つ始末。私の後ろの席でリーダーが頭を抱えていたぞ。

なんだろうねぇ。プライドが高いのか。人に頭を下げたことがないのか。「頭を下げる
ことは頭を上げることだ」と誰かが言っていた。そんなことを思い出した。

どんなに歳を重ねても、どんなに個人主義がはびころうが「有難う」「ごめんなさい」
が言える人間でいたいね。

『わたしを変えた百冊の本』(佐高信 講談社文庫)読了。

何冊か読んだ本があったが、未読の物の方が多かった。でも、本書で紹介されて
いる本を全部読んでも佐高氏みたいになれる訳じゃないんだけど。笑。

それにしても凄い読書量である。読んだ本の量は圧倒的だ。積んである量だったら、
負けないんだけどなぁ。笑。