出番です

増税ひとつとっても、党内がまとまらない与党って…。そして、補正予算
議論なのに小沢氏の証人喚問を切り札にして応じない野党って…。

お願いですから政治をして下さいな。未曾有の大震災のあとなんですよ?
福島原発放射能の影響は、今後も長く続くんですよ?分かってますか?

こんな状況のなか、またあの人が吠えた。そう、亀井静香センセイである。

「民が東日本大震災で困り、震災地では住む家もない時に、なぜ公務員宿舎
だけ予定通り建設しないといけないのか」

亀井センセイが怒っていらっしゃるのは、埼玉県朝霞市に建設予定の公務員
宿舎の新設だ。おっしゃる通りである。

公務員宿舎といえば、震災発生直後に被災された方の避難先として、東京・東雲の
公務員宿舎が活用されたが、それって部屋が余っているってことだとろう。

それなのにたま建てるんですか、そうですか。んで、新築なったはいいが部屋が
余っているという状態を作り出すんですか。そうですか。取り敢えず、東雲で
余っている部屋を埋めてからやれよ。

「民と苦楽を共にする気持ちが政治から抜けた場合、どうなるか行く末はみえて
いる。そういう神経では政治はできない」

やっぱり、暫定でもいいから亀井内閣の時代かも知れないぞ。

イラクは食べる ──革命と日常の風景』(酒井啓子 岩波新書)読了。

「さまよえる社会 食べる人びと」「「解放」後の動乱を食卓から見つめる」

このふたつの帯の煽り文句に、まんまと騙された。日常の食を通して、イラク
普通の人々の暮らしを描くのかと思いきや、フセイン政権崩壊後のイラク政治の
お話である。

それはそれで勉強にはなるのだ。それ以前にはなかったイスラム教内の宗派
対立とかさ。確かに日常食も紹介されているのだが、そこから政治の話へと
持って行くのはいささか力技かも。

同じ著者の『イラク 戦争と占領』が良かっただけに、肩透かしである。タイトルと
帯の煽り文句を変更した方がいいぞ。