住みたいところ

作家・辺見じゅんが亡くなった。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した
『収容所から来た手紙』は何度か読み返した。映画化された『男たちの大和
もこの人の作品だったな。本棚にあるが、まだ読んでなかったっけ。享年72歳。
ご冥福を祈る。合掌。

さて、やっと行くことが出来た。上野・西洋美術館で開催中の「古代ギリシャ展」
である。平日なのに、結構な入場者数である。それでも休日に行くよりはゆっくり
見られたようだ。

もうねぇ、あっちにもこっちにも裸体なのである。「美は裸体にあり」がギリシア
文化だから当たり前なのだが。

展示の目玉はなんといっても「円盤投げ」である。勿論、その前では多くの時間を
費やしてじっくりと鑑賞して来た。

はぁ〜、なんという造形美だろう。こんな作品を作り出したギリシアなのに、滅んじゃう
んだものなぁ。あぁ、歴史の無常だ…なんて感慨に浸ってみたりする。

それにしても大英博物館の収蔵品は凄い。さすが、植民地や征服地で大略奪…
いや、芸術品保護を行って来ただけあるな。出来るものなら、大英博物館
住み着いてみたい。笑。

塩野七生ローマ人の物語スペシャル・ガイドブック』(新潮社・編 新潮文庫
読了。

写真とコラムで本編のダイジェストを読んでいると、全43巻を再読したくなる
誘惑に駆られる。また2ヵ月も費やすと積読本が減ってくれないので、そこは
ぐっと堪えて自室の本棚にしまった。笑。

それにしても初代皇帝アウグストゥスは美男である。大英博物館収蔵のカメオ、
欲しいな。誰が拝借して来てくれないだろうか。

尚、私は2代目皇帝ティベリウスの彫像が欲しい。今年のクリスマスにサンタ
さんが持って来てくれると嬉しいんだけど。爆。