だから女は

組閣早々、かまびすしいようだ。民主党国対委員長が「不完全な
内閣」と言ったとか、言わないとか。

ひ〜ら〜の〜、あんたはぽっぽさんの官房長官の時も言わなくていいことを
言ってただろう。学習機能が欠如してるのか。

そして、たばこである。3年間で段階的に700円までに値上げするなんてことを、
厚労省のおばちゃん大臣が発言した。財務省JT、たばこ小売業者との調整
を取るどころか、「個人的考え」らしい。

あのさ、大臣の会見って個人の意見を述べるところじゃないんだよ。分かってる
のかな?あのおばちゃんは。きっと嫌煙家なんだろうな。「国民の健康管理」に
名を借りたヒステリックな禁煙キャンペーンでもしたいのか。

人材不足を露呈しちゃったな、今回の組閣は。今のところ、どじょう首相自身に
すっから菅のような失言・暴言がないのが救いだが。

ローマ人の物語34 迷走する帝国[下]』(塩野七生 新潮文庫)を読み始める。

「同性としては毎度のことながら残念に思うのだが、女とは権力を手中に
するやいなや、超えてはならない一線を越えてしまうものである。しかも
それを、相手の苦境につけこむやり方で行う。」

うぅ…耳が痛い。でも、著者が言う通りなんだよな。

崩壊の足音が徐々に近づいてくるローマ帝国カエサルが征服したガリアが
独立し、東方の属州も続々とローマから離れて行く。

現職の皇帝がペルシアの捕囚になったことで、茫然自失のローマ軍を救った
のは、東方で唯一ペルシア王に屈しなかったパルミラの武将だった。

この武将の妻であったゼノビアが、クレオパトラを気取って後々ローマに
戦いを挑むことになる。

さて、戦争ばかりの国の財政が厳しくなるのは湾岸戦争の時のアメリカを
思い浮かべればいい。日本からどれだけ国民の血税をふんだくったことか。

紀元3世のローマも、北で、東で、繰り広げられる戦争で財政が枯渇する。
これまで純銀だった銀貨は、銅に銀をメッキしたものに変わり、銀貨の
表裏の浮き彫りも粗雑になる。

国力の低下は、通過に如実に表れるんだなぁ。