チンピラ
チンピラ芸人が暴力団と付き合っていたからといって、驚くには値しない。
「そんなこともあるだろう」くらいの感覚である。
それにしても昨夜の記者会見はサル芝居か。「AさんがBさんに…」とかさ。
思わず「帝銀事件かよっ」と突っ込んでしまった。古っ。
興行とあちらの筋の関係は古くから切っても切れないもの。美空ひばりを
持ち出すまでもないだろう。鶴田浩二だって、商売道具の顔を切られちゃって
るしなぁ。
引退ですか、そうですか。きっとそのまま芸能活動を続けていたら、もっと
大きなネタが出て来るのを抑える為なんだろうなという見方は穿ち過ぎか。
でも、なんかすっきりしない内容だったのには変わりないけど。
『ローマ人の物語24 賢帝の世紀[上]』(塩野七生 新潮文庫)を読み始める。
全巻の最終章で「五賢帝」と言われる最初のネルヴァが登場。しかし、この人は
高齢であり、子供もいなかったことからショート・リーリーフなのは明らか。
そのネルヴァが後継指名をしたのがトライアヌスである。あまりにも出来た
皇帝の為、伝記さえ残っていないってのは幸か不幸か。
彼の治世で、ドミティアヌスが不名誉な講和を結んだダキアが再度、ローマを
挑発する。しかしながら2回に渡るこのダキア戦役、ユリウス・カエサルが
『ガリア戦記』を記したように、トライアヌスも『ダキア戦役』を書いているの
だが、現存していない。
そこで著者が取った方法は、戦役の場面が描かれた「トライアヌス円柱」から
そのシーンを描き出すという手法。これが読んでいると中だるみしちゃうのだ。
タキトゥスもこの時代を描いていないので、参照する史料が少ないのだろうな。
さて、本筋とは関係ないのだが気になった一節を。
「女とは、同性の美貌や富には羨望や嫉妬を感じても、教養や頭の良さには、
羨望もしなければ嫉妬も感じないものなのだ。」
きゃ〜〜〜〜、辛辣っ!でも、当たってるんだよなぁ。トホホ…。