匙は投げられた

民主党の安住国会対策委員長のテレビ番組での暴言については、先日の
日記に書いた。内閣が吹っ飛んでもいいような暴言の数々だったのだが、
マスコミの扱いは小さかった。

それでもご本人は言い訳にならぬ言い訳をしていたが。一応、言い訳の
内容をチェックしてみたのだが、単なる愚痴の羅列だった。

そして、今度は岡田幹事長である。特例公債法案の成立が遅れている
ことについての発言だ。

「野党や(全国の)知事にももっと危機感を持ってもらいたい。みんなひとごと
のような顔をしている」「政府からお金が来なくなれば、知事や市町村長も大変
困る。住民に対する責任が果たせなくなる」

あんたも責任転嫁か。危機感を持ってないのは、この国難に際しても内ゲバ
続く民主党ではないのか。加えて、国民に対する責任を果たしていないのは
政府ではないのか。

日本は本当に宰相不幸社会だよ。国民は匙を投げたい気分なんだがねぇ。
テロもクーデーターも暴動も起こらない日本の政治家でいられることの、
有難味を感じてくれないか。

ローマ人の物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以降[上]』(塩野七生 新潮文庫
を読み始める。

ローマが国境と定めたルビコン川。国賊とされたカエサルは指揮下の軍団と共に
ルビコン川を渡る。歴史上、名高いあの台詞を口にして。

カエサル、南下中」の報に接したローマでは、対するはずのポンペイウスを始め、
元老院議員の反カエサル派はすたこらさっさと首都から脱出する。

ギリシアへ移動し、そこでカエサルを迎え撃とうとするポンペイウス。そして、かつて
の盟友との和平を望みながら果たせず対決することになるカエサル

ここに建国以来、最大の内乱の火ぶたが切って落とされる。あぁ、ふたりの武将の
運命やいかに。