何しに行くの?

さて、8月である。もうすぐ広島・長崎での原爆の日式典が行われる。
広島の被爆者の方から「自分の延命の手段にするなら来ないで欲しい」と
言われた日本国の首相って、この人が初めてじゃないのか。

普通は出席しなかったら非難されるんだろうけど、出席をご遠慮して欲しい
と言われるなんで前代未聞だ。

それなのに、すっから菅首相はやはり出席するらしい。そこで「脱原発」を
表明するらしい。やっぱり政治利用じゃないか。

昨年は「核は抑止力」と発言して出席者の神経を逆なでした。今年もやっぱり
人々の神経を逆なでしに、広島・長崎へ行くのか。んで、9月には訪米ですか。

ワシントンへ出向いて、オバマ大統領の神経を逆なでする気じゃないだろうな。
「ミッション・トモダチ」で被災地を支援してくれた国なのだから、くれぐれも失礼
のないようにな。

ローマ人の物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前[下]』(塩野七生 新潮文庫
を読み始める。

武力(ポンペイウス)・知力(カエサル)・財力(クラッスス)の三頭政治の一角であり、
お金はあるけど人望のないクラッスス

既に海賊一斉作戦等で武勲を上げたポンペイウスや、徐々にその実力を示しつつ
あるカエサルに比較して、彼には戦場での華々しい活躍がなかった。

その焦りからか。パルティア遠征の最中、最高司令官であるクラッススは判断を
誤り自軍をにっちもさっちもいかない状態に追い込み、相手に講和を申し込みを
得ざる亡くなる。

その講和の場で始まった両軍の小競り合いのなか、クラッススはローマ軍の両刃
の剣で死を迎える。それは、ローマの最高司令官の捕囚を阻止しようとした誰か
が刺したものではないかと著者は推察する。

クラッススの死によって、三頭政治の一角が崩れた。元老院派はこれを絶好の機会
と見、次にはポンペイウスの取り込みを謀る。

国内的にも窮地に陥りそうなカエサルの前に、ガリアの諸部族がこれまでにない
リーダーの元で反ローマで立ち上がる。さぁ、どうする?カエサルッ!!