自覚症状なし

「四面楚歌とはどういう状態だか知っていますか?」と、すっから菅首相
質問した自民党のセンセイがいた。だが、ご本人、まったく実感がないらしい。

少し前に「辞めるとはひと言も言っていない」とかふざけたことも言っていたっけ。
誰がどう考えても、四面楚歌って言葉がぴったりな状態だと思うのだがね。
もしかして、少々精神状態に異常を来していらっしゃるのではなかろうか。

そのすっから菅首相民主党の支持母体である連合はもとより、今度は
被災地3県の県議会から「No!」を突き付けられた。

ここまで皆に辞めることを期待されながら、その地位にしがみついている
心境を聞いてみたいところだ。続投は期待されてないんだけどな。

今の状態のまま、ずるずると9月まで首相でいる気なんだろうか。そして、
9月になればアメリカ・オバマ大統領からの訪米の招待がかかっている。

あ…ワシントンに行きたいから辞めないのか?

あれを日本の最高責任者として海外に出したくないぞ。だからって、誰なら
いいってこともないほど、日本の政界は人材不足なんだけど。

以前にも書いたが、吉田茂田中角栄が生き返ってくれないだろうか。
震災復興までの期間だけでいいからさ。ブツブツ…。

ローマ人の物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前[上]』(塩野七生
 新潮文庫)を読み始める。

さぁ、やって参りました!著者が好きで好きでたまらないこの人、英語名
ジュリアス・シーザーこと、ユリウス・カエサルである。

この巻からしばらくは独立させても読める「ユリウス・カエサル伝記」が
続く。確かに魅力的な人物ではあるのだ。

カエサルが公の場で活躍し始めるまでを、7巻までのローマの歴史を
追いながら綴っているのでこれまでの「おさらい」も出来る。

「指導者に求められる資質は、次の五つである。
知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意志。
カエサルだけが、このすべてを持っていた」

イタリアの普通高校で使用されている歴史教科書の記述だ。日本の
教科書もこんな記述なら楽しいのに…。