証拠隠滅

「やっちゃえ!やっちゃえ!」と言いながら作業をしたのかは分からぬが、
中国の高速鉄道脱線事故を起こした車両が地中に埋められた。

なんで?事故の検証に必要だろう。しないの?それが中国クオリティ?

「日本の新幹線ではありえない事故」と日本人の鉄道アナリストが言っていた。
確かに新幹線開業から、日本では新幹線の脱線事故は起こってないな。

今回の事故以外にも、中国では列車の脱線事故が頻発している。
命の安い国では、利用者の安全性さえも軽視されるのであろうか。

とにもかくにも、事故から1日を経ただけで運転再開って大丈夫なのか?
事故は本当に落雷のせいだけで発生したのだろうか。

今回の事故、中国国内でも批判が噴出しているようだが、またお得意の
言論封じ込めでもするんだろうか。恐るべし中国である。

あぁ、乗りたくないぞ、こんな高速鉄道。乗る機会もないだろうけどさっ。

ローマ人の物語6 勝者の混迷[上]』(塩野七生 新潮文庫)読了。

すっかりグラックス3代に惚れ込んだ私であるが、著者はひと息なんて
つかせてくれない。

国内の経済格差が埋まらないまま、ローマにはこれまでの名門貴族から
ではなく軍隊叩き上げの人材が登場してくる。

それが、マリウスとスッラだ。深刻になるばかりの失業問題に、マリウスは
これまでの徴兵制に変えて志願兵制度を採用する。しかし、それだけでは
同盟都市とローマ市民権を有する者との格差は埋まらない。

そこで勃発するのが、ローマ連合の解体に繋がる同盟諸都市の蜂起だ。

軍事としては魅力も才能も備えていたマリウスだが、外交は苦手。その
不得手な分野を担当したのがスッラだった。

でも…後にはふたりも対立しちゃうんだけど。

カエサルの登場までの繋ぎの巻だと甘く見ちゃいけない。成熟した国は、
内部に疾患を抱えるのは、いつの時代にも変わらないってことを教えて
くれる。