感謝の心

「ありがとう日本!がんばります東北!」。東北自動車道にそんな
横断幕が登場した。製作したのは白河青年会議所だそうだ。

復旧・復興で東北地方に向かう多くのドライバーたちの目に留まって
いることだろう。今回の大震災の被災地が、少しずつ前に進んでいる
証拠だろうか。

その被災地から復旧・復興支援に派遣されていた自衛隊だが、規模
縮小の為の引き上げが始まった。

「あの混乱のなか、声をかえてもらって本当に嬉しかった」。涙ぐんで
そう語る被災者の方がいた。

未だかつて、自衛隊がこれだけ感謝されたことがあっただろうか。
自衛隊松島基地が被災し戦闘機が流された。身内に行方不明者が
いる隊員もいた。そして、激務の最中に亡くなった隊員もいた。

これまでよりも人員は少なくなるが、被災地での自衛隊の活動はまだまだ
続く。

しつこいようだが「自衛隊暴力装置」と発言した政治家センセイは、
これでも同じ発言が出来るのだろうか。政府が無能でも自衛隊はきちんと
自分たちの仕事をしているんだぞ。

ローマ人の物語4 ハンニバル戦記[中]』(塩野七生 新潮文庫)を読み
始める。

第一次ポエニ戦役から23年後、ローマにとっては束の間の平和だったが
前回、大敗を喫したカルタゴは第一次ポエニ戦役の指揮官の息子であった
ハンニバルが軍を率いてローマに迫る。

第二次ポエニ戦役は、武将としての圧倒的な才能を持つハンニバル軍が
トレッピア、トラジメーノとローマ軍を撃破する。そして、迎えたカンネの会戦
ではローマ軍はハンニバルに大敗を喫する。

あと少し進軍すれば、そこはローマ。しかし、ハンニバルは直接ローマを責める
ことはせずにローマ連合に属する同盟諸国の切り崩しにかかる。

傭兵制を取らぬローマ軍は人的損失も大きかった。さぁ、天才ハンニバル
次はどう挑む?