格好いい男
「体力の限界っ…」といって引退をしたのは横綱・千代の富士だった。
その千代の富士の持つ歴代通算勝ち星の記録を塗り替えた大関・
魁皇が引退した。
一時は横綱になるかと思われた魁皇も、怪我との闘いが続いた。
好敵手であった千代大海が先に引退し、それ以降は日本人唯一の
大関として土俵に上がって来た。
23年の土俵生活で「思い残すことも、航海することもない」と語って、
大記録を花道として去って行った。
華やかはないけれど、ひたむきな相撲取りであった。現役最年長の
38歳は、全盛期の強さはなくなったけど相撲ファンを十分過ぎるほど
楽しませてくれた。
有難う。そして、お疲れ様。引退会見での、どこか晴れやかな顔も
格好いい相撲取りのそれだったよ。
さぁ、日本人大関がいなくなってしまった。今日は大関昇進が期待
される琴奨菊が、横綱・白鵬に土をつけた。次を担う日本人大関の
誕生を待っているよ〜。
『ローマ人の物語3 ハンニバル戦記[上]』(塩野七生 新潮文庫)読了。
ローマがカルタゴに勝利した第一次ポエニ戦役で、カルタゴ軍の指揮を
執ったのはハンニバルの父だった。ローマに敗れて後、軍勢を率いて
スペインを植民地とする。
その地で、父はまだ幼い息子・ハンニバルに「一生、ローマを敵とする」
ことを誓わせる。
さぁ、次巻では遂にハンニバルが登場する。