斬る

あぁ、また斬っているのか。さぞ切れ味抜群なんだろうなぁ。しばらく前から
新刊書店で気になっていた本である。

そう、タレント・文化人を斬らせたら右に出る者はいないであろうと思われる
佐高信の新刊本である。その名も『原発文化人50人斬り』だ。

この人も、あの人も、そしてあんな人まで…って感じで著名人の名前が
並んでいる。勿論、購入したのだが読むのは当分先になる。現在、思い
切って大作に挑戦中なのだ。

さて、原発といえばすっから菅首相である。魁皇が通算勝ち星の記録で
千代の富士に並んだ日、ニュースを楽しみにしていたのに急遽記者会見
を開いて台無しにしてくれた人だ。

要はエネルギー政策の転換…って内容だった。政府見解なのだと思いきや、
「私個人の考え」ってなんだよ?個人見解を述べるだけで記者会見を開いた
のかよ。

当日の記者の質問にもあったが、自分の都合のいい時だけ記者会見をする
のは止めてくれないか。一国の首相の記者会見なんだぞ?それは私的な
意見を述べる場所ではなく、最高責任者としての発言の場であることを
理解していないのか。

一刻も早く首相どころか政治家を辞めて、市民活動家に戻ってくれ。今以上の
宰相不幸社会にしない為にも。

ローマ人の物語1 ローマは一日にして成らず[上]』(塩野七生 新潮文庫
読了。

ローマ建国からの歴史を追った大作である。単行本が大判で重たかったので、
文庫になってから買い集めた。全40巻で今年9月に完結の予定なので、今月
からはしばらくこの作品に集中である。

第1巻は建国の父・ロムルスの時代から始まり、王政から共和制移行期の
混乱まで。移民のすべてに市民権を与えたことで、後のカエサルが誕生する。

大帝国だったローマも誕生当初は貨幣の代わりが塩だったのかぁ。スパルタの
鉄製の硬貨ってのも凄いけど。重たかっただろうなぁ。