おいくら?

携帯電話にメールの着信だ。ふむ、あいつだな。友人のひとりである。

「マニラ湾買った」

はぁ???なんだ、それ?そもそも買えるのか、マニラ湾って。取り敢えず
返信してみる。

「で?いくらしたの?」「何の話?」「買ったんでしょう」「何を?」

おかしい。どうも話が噛み合わない。もう一度、メールで聞いてみる。

「マニラ湾買ったってメールしたでしょう。いくら出したら買えるのよ?」

これで話が通じるだろう。携帯電話を握り締めて、待望の返事を待つ。
返って来た答えは・・・変換ミスだった。

「間に合わんかった…って送ったつもりだったんだけど」

へ?どうしたらそれが「マニラ湾買った」になるんだ?打ち間違いにも
ほどがあるぞ。これで一件落着である。

でも、本当にいくら出したら買えるんだろう。マニラ湾。笑。

引き続き『ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち』(武田頼政
 文藝春秋)を読む。

東京オリンピック開催時、生憎と私はこの世にいなかった。後年、青空に
描かれた五輪マークを写真で見た。あの時、東京上空を飛んだパイロット
たちは二日酔いだったそうだ。

今なら大問題だけど、大らかな時代だったんだな。