決断のとき

福島原発事故発生の初期、東京消防庁を恫喝したあの海江田万里センセイが
涙目である。

今後の原発稼働について、すっから菅首相と合意していたはずなのにいきなり
はしごをはずされてんだものな。今回はお気の毒としか言いようがない。

首相当時、麻生太郎ちゃんは発言がぶれていると散々叩かれた。現在のすっから
菅首相を見ていると、太郎ちゃんのぶれぶりなんて可愛いものだったじゃないか。

先日、チンピラ政治家が「県でコンセンサスを取れ」と偉そうに宮城県知事に言って
いたが、閣内こそ内部でコンセンサスを取れって話だな。

空中分解寸前の民主党、このままでは日本は世界の孤児になるぞ。どこまで暴走
する気なんだろうなぁ、ペテン師・すっから菅首相は。はぁ…。

『策謀家チェイニー 副大統領が創った「ブッシュのアメリカ」』(バートン・ゲルマン
 朝日新聞出版)読了。

こちらはペテン師ではなく策士である。読み終わって、どうも背筋が薄ら寒くなった。

アメリカの歴代大統領のなかでも、その評価は下から数えた方が早いかも知れない
子ブッシュだが、彼が表の大統領なら他の候補者を審査する立場からいつの間にか
自身が副大統領の座に就いたチェイニーは裏の大統領だな。

9.11以降のアメリカの暴走も、裏で子ブッシュを思うような道に誘導して行ったの
もチェイニーである。

政治を熟知し、目標達成の為に障害になるものは慣例だろうが、人だろうが排除
していく。恐るべきフィクサーである。

現在、新刊書店では子ブッシュが書いたという触れ込みの(笑)『決断のとき』なる
本が並んでいる。実は、決断するようにチェイニーが道筋をつけていたのでは
なかろうか。

500ページ超と少々大作ではあるが◎な良書だ。