謎は後世まで

調べ物に飽きてテレビをつけたら、NHKの番宣だった。ぼけーっと
眺めていたのだが、途中から姿勢を正して見入った。

あぁ、遂に日本上陸なのか。来月、BSプレミアムで放送予定の、カナダ・
アメリカの共同制作ドドラマ「ケネディ家の人びと」だ。

ジョン・F・ケネディの大統領選挙からダラスの悲劇までを描いたこのドラマで、
ロバート・ケネディを演じているのが私の愛してやまないバリー・ペッパーなの
である。まさか日本で観られるとは思わなかった。これは録画して保存版に
しなくちゃだわっ!

さて、これまでにも本や映画、ドキュメンタリーで数多く取り上げられて来た
ジョン・F・ケネディ暗殺事件である。

容疑者とされたオズワルドはダラス警察本部でジャック・ルビーにより射殺
され、そのオズワルドを殺害したルビーは事件についてはほとんど口を閉ざし
たまま獄中で癌により死亡している。

フルチショフとかカストロ、マフィアの大物による暗殺説も消えぬまま、未だ
謎が多いこの事件。アメリカの文書図書館に所蔵されている資料は2039年
まで非公開なのだが、資料の多くも紛失しているという。

日本の三億円強奪事件にように、謎は謎のままに残った事件として今後も
多くの想像・妄想を掻き立てそうだなぁ。

『空白の5マイル チベット、世界最大のツアンポー渓谷に挑む』(角幡唯介
 集英社)を読み始める。

18世紀から謎の川とされ、多くの探検家・登山家の興味の対象となって来た
チベット奥地に存在するツアンポー渓谷。1924年にイギリスの探険隊がほぼ
完璧に近い探険を成し遂げたが、空白の5マイルが残されていた。

ツアンポー渓谷の空白部分に挑む冒険を綴ったノンフィクションである。