戻って来たオアシス

同じ職場で働く派遣スタッフとは中々気が合わなかったり、話が合わなかった
りする私である。昼休みの読書時間を邪魔されるようになっても久しい。

昼休みまで拘束されるのにかなりうんざりしていた。楽しくなくなった喫煙室へ、
あの人が戻って来てくれた。隣の部署の男性スタッフである。勿論、恋愛感情
とかではない。私が唯一愚痴を言えるおかまさんである。

先般の煙草の値上げと共にすっぱりと禁煙をして、休憩時間に顔を合わせる
こともなくなっていた。すれ違った時に挨拶をする程度になっていた彼が、再度、
喫煙室デビューなのである。

あぁ…話していてこれほど楽な相手もいない。お互い、それなりに相手に気を
遣いはするが一緒にいて苦痛じゃないのってこんなに幸せなことだったのかっ!
ささくれて渇いた気持ちが潤ったぞ。

何故か今日は下ネタで盛り上がったのだが。笑。

これで辛い昼休みも少しは楽しくなるかも。そもそも、昼休みが苦痛になること
自体がおかしいのだが…。

引き続き『サイゴン ハートブレーク・ホテル 日本人記者たちのベトナム戦争
(平敷安常 講談社)を読む。

ハノイの微笑」でTBSのニュースキャスター田英夫が降板する2年前。その報道
姿勢をアメリカのライシャワー大使に名指しで批判された男がいた。

毎日新聞外報部長だった大森実だ。この批判が元で彼は毎日新聞を去る。確か
今年に入って彼の評伝が新刊書店で平積みになっていたな。やっぱり、買おう…。

尚、あのハルバースタムはジョンソン大統領から「祖国の裏切り者」と呼ばれたが、
アメリカのメディアは彼を守った。情けない…日本のメディア。