島国・日本
昨日は派遣先の社外研修だった。関連施設の見学で歩くこと2時間半。
昨晩はなんでもなかったのだが、今日になって足・腰の張りが気になった。
しかも古傷を抱える股関節の調子もよろしくない。なので、本日はリフレッシュ
休憩の度に股関節の調整も兼ねて足の屈伸運動である。
効果があったのか。股関節の違和感は多少薄らいだ。しかし、今度は背中の
張りだ。寝る前にもう一度お風呂に入ってゆっくり温めてから布団に入るか。
今週は順番で研修なので早退して整体へ行く訳にもいかぬ。あとは湿布を
ペタペタするしかないな。
『江戸時代のロビンソン 七つの漂流譚』(岩尾龍太郎 新潮文庫)読了。
海洋漂流譚は大好物である。なので、本書もタイトルだけで衝動買いした。
江戸時代の漂流譚としては有名は大黒屋光太夫をはじめとした人たちの
物語を集めてはいる。
確かに興味深いのではあるが、江戸時代の文献が突然、なんの解説もなく
引用されているので慣れるまではかなり読み難い。
著者がロビンソン・クルーソーの研究者なので、かなり学究的になっている
のは致し方ない。それにしても、徳川の世が日本の航海術を衰退させた
云々の序説に紙数を割き過ぎたのではないか。
数々の漂流譚はこれまでも多くの作品のテーマとされて来たのだから、
この序説だけをもっと掘り下げてもよかったのではないか。
ヴェネツィア共和国の歴史を読んだ際、同じ島国の日本も海洋国家に
なり得たのではないかと思ったのだが、江戸時代の鎖国政策がそれを
阻んだという話は面白い。
2009年に文庫版が発行されているのだが、新刊購入サイトでは既に
品切れになっているようだ。約60ページある序文だけでも読む価値は
あるのにな。もったいない。