力の限り非難する

帰国の説得をするうちに殴り合いの喧嘩になって、死んでしまった。

おいおい…。時間をかけて検討した結果がこれですか。トルコの
サウジアラビア総領事館内でジャーナリストが殺害された件での、
サウジ政府の正式発表である。

サウジアラビアは武器購入の最大のお得意様だから関係悪化を懸念
して、これまで強い批判を控えて来たアメリカ・トランプ大統領
「明らかなウソ」と非難した。

当初は「彼は総領事館を出た」だったし、その後は「尋問中に誤って
死なせてしまった」でしょう。情報機関やらの人たちが一生懸命に
考えた結果がこれですか。

そんな子供だまし、誰が信じるんですかね。サウジ国内以外で。

ドイツのメルケル首相とマース外相は「力の限り非難する」との
声明を出した。フランスのルドリアン外相も「最も強く非難する」
と言っている。

これが正常な反応だろう。

あれ?そういえば我が国のボンクラ首相とオムレツ外相は、この件に
ついて何か声明を出してたっけ?

出せないよね、自国のメディアを恫喝している政権なのだから。

『246』(沢木耕太郎 新潮文庫)を読み始める。

名作『深夜特急』の単行本化が進行していた1986年の日々を、日記風に
綴ったエッセイ。