スマイルを有難う

「敢えて声をかけるとしたら、トリプルアクセルにどんな声をかけますか」

誰ですか、真央ちゃんの引退会見でこんなしょうもない質問をした記者は。
真央ちゃんも苦笑いだったじゃないですか。それでも丁寧に答えてたけど。

フィギュアスケートは好きである。ただ、最近はあまり中継を観ていないが。
基本的にロシアやヨーロッパの選手が好きなのだが、真央ちゃんだけは
別格。

トリプルアクセルの第一人者・伊藤みどりさんのように飛びたいと、ずっと
トリプルアクセルに拘って来た真央ちゃん。「飛ばないで勝っても嬉しくない」
なんて言ってたんだよね。そりゃ左ひざがパンクしたっておかしくないさ。

本当にお疲れ様でした。あなたがいたから私はほんの少しだけ日本選手
を見るようになりました。

重圧や自分との闘いだけではなかったと思うのよ。日本スケート連盟
理不尽な扱いだってあったよね。特にソチ入りする前の最終調整のアル
メニアの環境の悪さなんて「スケ連、選手を潰す気か」って感じだった。

佐野稔や荒川静香などの日本人解説者からの不当な評価もあったよね。
試合で真央ちゃんに1度も勝てなかった荒川静香なんか黙っていればいい
のに…と何度思ったことか。あ、これは私が荒川静香が嫌いなのもあるの
だけれどね。

「練習ではトリプルアクセルを飛べていた」なんて後出しする荒川静香
ズルいと思うのだもの。フィギュアスケート観戦歴は長いんだけど、当時
でもそんな噂は聞いたことがありません。

さて、棚ぼた金メダリストの話はおいておいて…。真央ちゃん、これほど
同じスケーター仲間から愛された日本人スケーターは稀だと思うの。

女子選手で記憶に残るのは世界選手権でのイリーナ・スルツカヤの「ワン
ダーランド」、同じく世界選手権でのマリア・ブッテルスカヤの「秋によせて」
とあるけれど、真央ちゃんのソチのあのフリーも記憶に残る演技となった。

競技生活にはピリオドだけれど、7月にはショーがあるんだよね。久し振りに
観に行こうかな。真央ちゃんの笑顔を見に。

『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下』(佐野眞一 集英社文庫
を読み始める。

下巻は沖縄独立論から。