気の毒でならない

教科書検定で道徳の教科書のなかで「パン屋」を「和菓子屋」へ、
「公園」を「和楽器店」に書き換えさせたと思ったら、今度は中学校
での武道の授業で銃剣道が追加された。

剣道や柔道などと違って銃剣道を教えられるのって自衛隊員しか
いないんじゃないだろうかと思ったんだけどさ。銃剣道って確実に
人を殺す為の技なんじゃないのか?

なんかいや〜な感じがしているのは私だけではないだろう。そのうち
音楽の授業で「海ゆかば」とか教えるのかな?

森友学園問題で俄かに注目された「教育勅語」だって、教育基本法
配慮して使用するには問題ないなんてコメントもあったよね。

教育勅語」の本質って「国の為に死ね」ってことなんだけれど、これが
「問題ない」という人の認識を疑うわ。

何度も言うけどさ、戦後教育の中で育った人たちがなんで戦前回帰を
しようとするかね?

でんでん晋三のいう「戦後レジームからの脱却」ってのは戦後全否定だと
思うんだわ。思いっきり戦後生まれで、思想も歴史も勉強して来なかった
政治家ほど、こういうことを言うんだろうな。稲田朋美だとかもね。

これから小学生・中学生になる子供たちが気の毒でならない。

『テディーズ・アワー 戦時下海外放送の真実』(デット・Y・フルモト 文芸社
文庫)を読み始める。

戦前、カナダ・バンクーバー日系人の野球チームで初代エースピッチャー
であったテディ古本の「その後」を綴った、事実をベースにした小説。