強制送還

530シーベルト。ミリでもマイクロでもなく、そのままシーベルトである。
先日、内部調査の画像が公表された福島第一原子力発電所2号機
格納容器内部の空間放射線量である。

一応、「推定」で「最大530シーベルト」ってことなんだけどね。この数値、
人間は数十秒で死んじゃう数値だし、ロボットは壊れるレベルだそうだ。

しかも核燃料がそっちこっちに飛び散っているようで取り出しも困難。
どうすんの？これ。どうやって核燃料を取り出して、どこで保管するの？

事故後最大の空間放射線量なんだけど、それでも政府は徐々に帰還
困難区域を小さくしようとしている。

みんな故郷へ帰りたいだろうから、「帰れるようになりましたよ」って言われ
れば戻るよね。でも、そこは本当に安全なのか？そこに住まう人たちに
危険性はないのか？

帰還困難区域が小さくなれば、賠償金が縮小できるからかな？「帰れるよ」
と言われても避難中の様々な理由により戻らないとの選択をしても、賠償
金は打ち切られちゃうんだよね？

なに、それ。避難者の強制送還か？おかしくないかねぇ。

『クー・クラックス・クラン　白人至上主義結社KKKの正体』（浜本隆三　平凡
社新書）を読み始める。

白い三角の頭巾に白のローブ。最盛期には数百万人の会員がいたと
言われる白人至上主義を掲げる秘密結社の誕生から現在までを追う。