一期一会

先週の金曜日の出来事である。常連のお客様に一通り案内を
した後、お客様からひとこと。

お客「sashaさん、今日まで有難う」
私「え?」
お客「仕事の時間が変わるんだ。でも、またこの時間に戻って
    来たらよろしくね。それまで頑張ってね」

本当に毎日のように案内させてもらっていたお客様だけに、
耳慣れた声が聞こえなくなるかと思うと少々寂しかった。

何の仕事をしているのかも、名前さえも知らないお客様たち
だけれど、その声をしっかりと覚えている人は何人かいる。

今までもいつの間にか声が聞こえなくなってしまったお客様も
いたし、このお客様のようにお別れの言葉を遺してくれた人も
いた。

こんな時、人との出会いは本当に一期一会なんだなぁと感じる。

『古書泥棒という職業の男たち 20世紀最大の稀覯本盗難事件』
(トラヴィス・マクデート 原書房)を読み始める。

大恐慌真っただ中のニューヨークで、公共図書館から次々と
稀覯本が姿を消した。本泥棒たちと、それを追う図書館捜査員の
攻防を描いたノンフィクション。

図書館の本は、みんなの財産です。(-_-;)