53年目の仲直り
アメリカ・フロリダ州の目と鼻の先にあるキューバ。アメリカの
傀儡政権がキューバ革命によって倒されてから、国交が断絶…
というか、アメリカの言うことを聞かなかったのでかの国お得意
の「経済制裁」なるものを課せられた社会主義国家。
そのキューバとアメリカが国交正常化に向けて動き出した。
実に53年振りである。
ゲバラと共に革命の英雄であるフィデル・カストロは既に公の
立場から引退。現在は弟のラウルがキューバのトップである。
そのラウルも既に高齢。これはフィデル、ラウルと続くカストロ
政権も長くないと見たアメリカの戦略なのかと勘ぐってみた。
ずっとキューバへ行ってみたいと思っていた。でも、アメリカの
嫌がらせのせいであんな近くにあるのに直行便がない。日本から
キューバへ行こうと思ったら、メキシコ経由か、カナダ経由に
なっちゃうんだよな。
「国交の正常化へは動くけど、社会主義は捨てない」というのが
キューバの言い分。アメリカから経済制裁を受けて、危機的状に
陥りながらも、この国は教育水準が高かったりするんだよね。
キューバに再度、アメリカの傀儡政権が出来ないように祈りたい。
それにしても「カストロのキューバ」の間に、一度でいいから
行ってみたいな。
『今上天皇 つくらざる尊厳 級友が語る明仁親王』(明石元紹
講談社)を読み始める。
祖父は元台湾総督の明石元二郎、父は貴族院議員の明石元長。
学習院の幼稚園から今上天皇の遊び相手になり、大学進学で
別の道を選ぶまで同級生だった著者による回顧録。