現実は厳しい
私が大っ嫌いな作家(?)・百田尚樹。その作品『海賊と呼ばれた男』は
昨年の本屋大賞受賞作である。わたしゃこの本屋大賞自体が胡散臭く
て好きじゃないんだが…。
主人公のモデルは出光興産の創業者。この本を読んで主人公に憧れ
た人がいた。出光佐三になろうとしたのか、実際にこの会社の社員に
なろうと目論んで実際に面接を受けた。見事に落ちたんだけど。
そんな話を聞いた数か月後。今度は世界最大手のコンピュータ・ソフト
ウェア会社へ潜り込もうとした。やはり創業者のサクセス・ストーリーに
感化されたよう。
こちらは仮採用となったのはいいが、研修期間中にあまりの滑舌の
悪さに試用期間だけで終了。
こんなことばっかり繰り返しているから、なかなか正社員になれない
のかもね。風の噂にまた派遣社員に戻ったと聞いた。
さて、彼は今度は誰に憧れてどんな会社を受ける気でいるんだろう。
誰かに憧れて、同じような道を目指そうとしてもうまくいくことの方が
少ないんじゃないだろうか。
かく言う私だって、デイヴィッド・ハルバースタムや本田靖春に
憧れて、ジャーナリストを目指したけれどなれなかったものなぁ。(^^ゞ
『ホワイトウォー 青い十字の旗の下に 改訂版』(大久保公雄
文芸社)を読み始める。
1939年11月。ソ連がフィンランドに侵攻したことから始まった
冬戦争。大国に立ち向かう北欧の小国の戦いを描いた戦争
小説である。
…戦史だと思ったんだけど、小説だったよ。(ノД`)・゜・。