69年目の祈り

69年目の終戦記念日。改めて平和を祈る。そして、69年間、他国に
銃を向けなかった我が祖国を誇りに思う。

それなのに「歴史に真摯に向き合い」という安倍晋三の言葉の
なんと空疎なことか。天皇陛下のお言葉と比べることがそもそも
失礼なのかもしれまいが、重みがまったくなかった。

安倍晋三こそ靖国神社への参拝をしなかったが、政治家センセイ
たちの何人かは参拝を実施。

英霊に平和を誓ってなんちゃらかんちゃらとか言っていた。先の
大戦で亡くなった人は靖国神社へ祀られている人々だけじゃない
はずなんだけどね。

もしかして「英霊」って言いたいだけ?

犠牲となった人々に恒久平和を誓うのであれば、千鳥ヶ淵
祈りを捧げるので十分じゃないのか。

アメリカの国務長官だったか国防長官だったかが来日した時も、
顕花をしたのは千鳥ヶ淵だった。

日本に生まれて40数年。平和を享受して来た。そして、他国で
行われる戦争に時に憤り、時に哀しい思いを抱いた。

この先も、ずっとずっと平和が続きますように。日本だけではなく、
世界から戦争がなくなりますように。そして、日本が他国に銃を
向ける国になりませんように。

『悲しみのマリア 上』(熊谷敬太郎 NHK出版)を読み始める。

東京都清瀬市にある病院の理事長・武谷ピニロピ。日本に亡命した
白系ロシア人女性の生涯をモデルにした小説。