懲りないのか

2日前の広島原爆の日に続き、本日は長崎原爆の日。心配された
台風の影響も少なく、式典は無事に終わったようだ。

広島市長は平和宣言のなかで触れなかった集団的自衛権の行使。
今日の長崎市長はしっかりと言及していた。テレビのニュースで一部
を聞いて、思わず拍手してしまった。

国民の多くが不安に感じている集団的自衛権。それなのに、安倍晋三
は今日の長崎での被爆者との面談でも広島の時と同じ態度だったとか。

この人はやっぱり自分の言いたいことしか言わないんだな。疑問に
対して答えるとということをしない。

そしてまたもやスピーチのコピー&ペースト疑惑。広島であれだけ
批判されたのに、直す気はサラサラなかったのか。

安倍晋三のスピーチライターって元日経ビジネスの記者じゃなかった
かな。やる気がないのか、原爆の日とか、平和とかにまったく興味が
ないのか。それともただ単に能力がないのか。

全部か…。ボソ。

政治家にも戦争を知る世代がいなくなって来た。歴史が一番風化して
いるのは政界かもしれないね。

引き続き『新版 きけ わだつみのこえ ──日本戦没学生の手記──』(日本戦没
学生記念会:編 ワイド版岩波文庫)を読む。

「(前略)しかしあの中には夫の、父の、兄の出征によって既に路頭に
迷っている妻や子があるであろう? 国家はかかる個人的犠牲に
対して全然盲目であっていいのだろうか? 今の社会政策、それで
充分なのだろうか?(後略)」