表現の自由はどこまで許されるのか

「週刊ビックコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味しんぼ」が
物議を醸している。

最初の頃は読んでいたが、あまりにも薀蓄ばかりで読むのを止めた
漫画なのだがまず連載が続いていたことにびっくりした。

さて、問題になった表現。主人公が福島第一原発の取材から帰京後、
鼻血を出すのだが、これが取材先を訪れたのが原因と受け取れる。

問題にならない訳がない。鼻血や倦怠感が放射能の影響だと
言っているの同じではないか。

発行元の小学館の言い訳がホームページに掲載されているが、
原作者の体験をそのまま台詞として表現しており、風評被害
助長する意図はないとのこと。

意図はないと言ってもねぇ。未だに鼻血がどうこう言っている
放射脳の人ってネット上で結構見掛けるのですが。

言葉を商売にしていたので言論・表現の自由は尊重したい。
しかし、それが事実に根差していない表現は如何なものか。

なんだろうねぇ。あの原発事故直後、福島県に限らず近隣の
農産物・水産物に対する風評被害は相当なものだった。

厳しい検査を繰り返し、多大な労力と努力を払って風評被害
闘ってきた人たちが大勢いるのにね。

こうなったら、小学館不買運動だぜ。

『三重スパイ CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」』(ジョビー・
ウォリック 太田出版)を読み始める。

CIAがアルカイダに放った二重スパイ。しかし、そのスパイは
難攻不落と言われたCIAの前哨基地で自爆テロを起こした。

彼の本当の正体は?CIA史上、最悪とも言われる大惨事に
至る経緯を追うノンフィクション。