太郎さん

先日から何度かテレビニュースで見ていた。路上で保護され、
認知症の為に自分自身の名前さえ分からず、施設に保護され
ていた男性が2年ぶりに家族と再会した。

名前も分からなかったので、仮に付けられた名前は「太郎」
さん。なにはともあれ、ご家族に会えてよかった。

認知症の高齢者が行方不明になる事例が増えているという。
今回の太郎さんのように家族が見つかればいいが、そのまま
亡くなってしまう人もいるようだ。

自宅からふらっといなくなって、わずか数百メートルはなれた
場所で凍死してしまった男性のニュースもあった。

行方不明ではないが、ご家族が目を離した間に電車の線路
に入り込んで亡くなった方もいた。この事例ではJRが人身事故
の際の損害賠償を家族に求めて裁判になっている。

特養老人ホーム等の介護施設や介護職員の不足から、政府は
なるべく自宅で介護出来るような環境を整えると言っていた。

だが、それでご家族は安心できるだろうか。JRの賠償請求の
件でご遺族側の弁護士は「24時間監視してていろというのは
無理」と主張していた。

高齢化社会になるとは随分前から言われた。だが、制度は
まったく追いついていないのが現状ではないのか。

なんかいい方法ってないんだろうかね。

引き続き『ヒトラーの秘密図書館』(ティモシー・ライバック 文春文庫)
を読む。

そうか、ヒトラー積読の方が多かったのか。私と一緒じゃないか。