騒音被害
ガタンッ。バンッ。ガシャッ。
え〜〜〜〜〜い、やかましいわいっ!
同じ時間帯のシフトに入るスタッフの何人かが、不必要な音を立てる。
机は並んでいるんだぜ?隣に響くって分からないかい?
電話の操作をするのに大きな音を立てる必要はないし、パソコンの
キーボードを親の敵のように叩く必要もないよね?
それに、コンビニ袋をガシャガシャって音。電話対応中は非常に
耳障りなんだが。
昨年末の繁忙期、あまりにも酷かったのでもう少し静かに仕事が
出来ないかと注意したんだが、それはすっかり忘れているらしい。
物は静かに置く。物に当たらないって子供の頃に親に言われなかった
かね?私なんてドアを少々乱暴に閉めただけで怒られたぞ。
先日、整体に行ったら首の凝りがストレスからきているのではいか
と先生に言われた。そうか、私のストレスの原因は隣から響いて来る
音だったのか。
はぁ…今週はずっと隣かよ。
『ディア・グロリア 戦争で投函されなかった250通の手紙』(木村太郎
新潮社)を読み始める。
脳梗塞で倒れた姉のマンションの部屋を整理していた著者が見つけた
のは、コーヒーの箱に入った古いノート。
そこには幼少期をアメリカで過ごし、日米開戦後に帰国した姉が
アメリカの友だちに宛てて心の内を綴った45冊のノートだった。
日本とアメリカ、二つの国の間で揺れ続けた女性の記録である。